近所に一人暮らしのおばあちゃんが住んでたのね。なんか俺は、そのおばあちゃんにやけに気に入られてしまっていて、休日なんか家にいると、何かと用事を頼まれてた。
掃除してくれ、買い物行ってくれ、とか色々。
で、なんかお金をもらうんだよねー。
まぁ、お駄賃としてお金をもらう分には全然構わないし、良心も痛まないし・笑
お駄賃とかお金をもらうってことじゃなくても、頼まれればやるし。そのくらい。
それに、お手伝いした日は、煮物とか日持ちするの作ってくれてさ、タッパーに入れて、持たせてくれるんだよね。
それ、すごく助かる。本当は、お金をもらうより、こっちがお金払わなきゃいけないんじゃないかって思うけど。
そんな感じで、いいお付き合いしてたんだけどさ、去年の冬にそのおばあちゃん、とうとう亡くなってしまって。
お金くれる人 募集
一応、第一発見者、俺なんだよねー。
週末に顔出したら、すでに死んでてさ。恐らく、その発見する日の前前日には亡くなってたんじゃないかって話。
それで、おばあちゃんの身内の人が来るまでずっと付き添いしてたんだけどさ。
身内の人が色々手配して、葬式もして。
で、その後だよ。
そのおばあちゃん、手書きの遺書で、貯金を俺に残すって書いてたらしいの。
法的には効力のないものらしいんだけど、身内の人が「どうします？」って俺に聞くの。
いや、そっちがどうします？って話でしょ？
だけど、まぁ、身内の人もおばあちゃんの貯金なんか興味なかったんだろうね。
年金の残りの五万六千七百五十二円が通帳に入ってただけだったからね・・・。
金づる
パトロンの作り方

私、色々運がいいんだ。欲しい時に、欲しい物が転がり込んでくる運。
だけどお金くれる人にだけは会ったことがない。
最初は幼稚園の時。自転車が欲しいって思ってた時に、近所の子が引っ越すことになって、「まだ新しい自転車なんだけど、もらってくれない？」って言われて。
もう目が?になって「いいの？本当に？」って、それで欲しいと思ってた自転車が手に入ったんだよね。
小腹が空いたなーって商店街歩けば、必ず試食が出るし・笑
今まで、欲しくて欲しくてたまらないけど、諦めなきゃいけないってことはあんまり経験したことなくて。
高校の時に、好きだった先輩がいて、その人に彼女ができた時くらいかな、諦めなきゃいけなかったの。
お金くれるパパとデートするだけのアルバイトを覚えた女子大生の私
だけど、そのすぐ後に別の人から告白されて、その人と付き合ったら案外上手く行って、高校時代はなんだかんだで楽しかったしな。
で、今なんだけど、実際のところ、お金が欲しいんだよね。
だけど、思い返すと、今までお金をくれる人には出会ったことがないわけよ。
物はもらうんだけど、困ってる時にお金くれる人っていないよねぇ。
今年の三月で引っ越さなきゃいけなくなったんだけど、引っ越し代ないかもしれない・・・。敷金とか礼金とか色々初期費用でかかるでしょ？
その分、私の貯金じゃ足りなそうなんだよね。
もしここで、お金くれる人が現れたら、私の運ってすごい最強！って思うけど、今までのパターンからすると、、、
お部屋そのものを貸してくれるとか、敷金礼金がいらない物件が見つかるとか、そっち系だろうな・・・。
太パパ
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